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関西学院大学建築学部
石榑督和 (建築歴史・意匠) 研究室

Office for Architectural History and Theory Studies,
Masakazu Ishigure Laboratory,
School of Architecture, KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY

時空間を描く(デザインする)

建築歴史・意匠とは、建築・都市に関わる幅広い歴史と総合的な意匠(デザイン)およびそれらの理論を専門とする領域です。 建築史は「歴史」ですから過去を扱う学問です。過去というと、今を生きるみなさんには遠いものと感じるかもしれません。ただ考えてみてください。みなさんの目の前の風景はすべて過去につくられた事物で構成されています。つまり現在は過去の堆積と変化によって成り立っているのです。

ではその過去の事物はどのようにして生まれ、それぞれに関わり、持続され、時に消失し、変容してきたのでしょうか。私はそのプロセスを読み解き、メカニズムを明らかにし、時間の「デザイン」 として描き出すのが建築史だと考えています。

今、私たちがいる場所を明らかにし、未来を構想する建築学の基盤となるのが建築歴史・意匠という領域です。建築史は建築に関わる歴史上の事物を暗記する学問ではありません。「時空間」を描くために史資料を読み解き、実際の建物や都市空間を実測・図面化し、聞き取り調査をして地道に素材を集め、それをどうやって編むかを考え、記述していく学問です。集めた素材も一元的な意味しかないものではなく、多様な解釈が可能なものたちです。

学生・院生のみなさんとともに記録し、史資料を読み解き、いかに描く(デザインする)ことができるか一緒に考えていきたいと思っています。

時空間を描く(デザインする)

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